戦争と平和 記録映画 さ〜わ

【さ】

D0531 叫びと囁き カンプチア難民からの報告
1980/90 カラー 一般 ニッポン・フィルム
イ・カンボジア国境には、現在、約120万人のカンプチア難民が居る。そのうち約80万人の人々が、自然発生的に作られた“難民村”で生活している。ここでは、ノンサメット・ノンチャン・ノンマクムーンの3つの村にスポットをあて、彼らの生活を通して自分の運命を自分の意志で切り拓くことのできない悲劇を描く。


【し】

D0633 十五年戦争と教師たち(子どもたちの昭和史 第2部)
1984/40 モノクロ 一般 東京都教職員組合日本電波ニュース社
日本の軍国主義を支えるために学校教育が果たした役割は、きわめて大きなものであった。「満州国」建国から戦争の終結まで、当時の教育の姿をニュース映画や二人の教師の証言を通して見つめていく。〔第1部〕は歴史(210)に分類。

B0988 焦土からの復興(映像で見る昭和の歴史 第3集)
1981/20 モノクロ 中〜一般 NHKサービスセンター
昭和20年8月から26年まで。一面の焦土とヤミ市、浮浪児、青空教室の民衆のたくましい姿。、占領軍政策、朝鮮戦争勃発などの政治の流れ。

N0444 昭和20年3月10日 東京大空襲
1993/5 カラー 一般 東京都映画協会
作家・早乙女勝元さんは『東京大空襲を記録する会』を設立、大空襲直後の未公開写真をきっかけに過足作元さんと知り合う。過足さんは大空襲を描くことで、早乙女さんはその作品と、江戸東京博物館に大空襲の遺品の数々を展示する会の活動を通じて戦争の惨禍を訴え続ける。


【せ】

D0134 世紀の爪跡
11巻 モノクロ 中、高、青、一般 中央映画
京城の攻防戦、真珠湾攻撃インパール作戦、ミッドウェー大海戦、不沈戦艦武蔵の最後、東京裁判の全容など、昭和初期から太平洋戦争終結までの日本の悲劇を描いた長編記録映画。

C1289 世界の科学者は予見する 核戦争後の地球 第1部 地球炎上
1984/30 カラー 一般 NHKサービスセンター
米国政府発行の「核兵器の効果」、世界各国の科学者による研究成果をふまえ、バーナビー博士の指導で製作したTV特別番組の映画化。1メガトン核弾頭投下による東京壊滅、全面核戦争による北半球炎上の想定映像が写し出される。

C1290 世界の科学者は予見する 核戦争後の地球 第2部 地球凍結
1984/30 カラー 一般 NHKサービスセンター
熱線、衝撃波、爆風、放射線が襲う「第1部・地球炎上」を受け、2部では、黒い雨の降下、放射線障害・死の灰の拡大・拡散、続いて、気象の劇的変化・核の冬(ニュークリア・ウィンター)の到来、そして、地球凍結を予測、映像化する。

D0520 世界の子らヘ 原爆・1980年・広島の人々は今
1980/50 カラー 中〜一般 ころすけ映画
原爆の悲惨さや怒りを前面に出したこれまでの原爆映画とは違った語り口で、平和の尊さを子どもたちの心にしみとおらせる作品。

D0697 世界の友ヘ 朝鮮人被爆者金在甲氏の記録
1985/46 カラー 一般 監督:盛善吉 語り:鈴木光枝
強制連行で日本に来た金さんは筑豊炭鉱の坑内労動をへて軍隊に入り長崎で被爆。戦後の混乱期の後、今は五島列島の福江に落ちつき、父から伝わる東洋医学で病者の治療に専念し感謝をうけ幸せな家庭を営む。辛酸をなめた金さんの個人史から被爆と差別の歴史をたどる。

D0618 世界の人へ 朝鮮人被爆者の記録
1980/47 カラー 一般 朝鮮人被爆者の記録映画を作る会
祖国から強制連行され被爆した在日朝鮮人たちの証言による記録映画。日本の朝鮮への侵略と強制労働の歴史をふまえ、朝鮮人被爆者の深い怒りと悲しみの思いを伝える。

C0953 迫り来る核の脅威
1978/27 カラー 一般 国連
核兵器競争は今日の世界が直面する最大の脅威である。核兵器競争の歴史と現状、これを阻止するための絶えざる国際的努力を追いながら、核兵器の恐ろしさを訴える。

D0819 戦場の女たち
1989/55 カラー 一部字幕スーパー 一般 TENCHIJIN Productions(オーストラリア)
監督:関口典子
太平洋戦争最南端の激戦地パプア・ニューギニア。若い日本人の女性監督が、ニューギニアの女性たちから、戦争中の話を聞く。犯され、食料を奪われ、日本兵の子供を生まなければならなかった女性たち。また、一緒に連れてこられた従軍慰安婦の女たち。現地の人々と、元日本兵従軍看護婦双方の証言から、事実を浮きぼりにする。

D0733 戦争 子どもたちの遺言
1984/53 カラー 小(高)〜一般 平和博物館を創る会
10フィート運動で集められたフィルムの未使用部分を編集し、広島の原爆資料館ポーランドアウシュビッツ博物館などの新撮フィルムと東京大空襲のアニメを組合わせ、過去の戦争、特に空襲による破壊と死をふりかえりながら、皆殺し戦争を告発し、今日の核狂乱時代を警告する。


【そ】

B1229 総力戦という戦い 第一次世界大戦
1995/21 カラー 高〜一般 学研
第一次世界大戦はそれ以前の戦争と異なり、世界的規模の戦いで、新兵器も登場し、長期にわたる消耗戦となった。国民総力戦という言葉も生まれた。各国の国民がどのように戦争に参加し、かかわっていったのかを探る。


【た】

D0602 多D0268 大東亜戦争(子どもたちの昭和史〔第1部〕)
1983/53 モノクロ 一般 東京都教職員組合日本電波ニュース社
国民学校産業少戦士としての勤労動員、満蒙開拓青少年義勇軍など、「八紘一宇」、「大東亜共栄圏」、「一億総動員」のスローガンのもと、いやおうなく戦争に駆り立てられていった子供達の姿を、当時のニュース映画と回想の証言でつづった記録映画。〔第2部〕以降は教育史(372)に分類。

D0932 太平洋戦争と沖縄 終戦50年。終戦と平和を考える
1995/34 カラー 一般 東映
太平洋戦争末期、本土を守る為、捨て石とされた沖縄。県民4人に1人、15万人を越す戦没者と言われている。実写フィルムをはさみ、当時の兵や学徒看護師の生き残った人々がかつての戦地をおとずれ、その惨状の一端を証言する。

B0987 太平洋戦争の記録(映像で見る昭和の歴史第2集)
1981/20 モノクロ 中〜一般 NHKサービスセンター
昭和16年から20年までの戦争の推移。真珠湾奇襲、軍需工場風景、アッツ島玉砕、東京大空襲沖縄戦ポツダム会議、原爆、そして敗戦。


【ち】

B0976 小さな証言者たち
1985/20 カラー 小〜一般 ドリームライフコーポレーション
1946年、ポーランド教育省は小学生に呼びかけ、ナチスの残虐と人びとの抵抗を記録した絵と作文を集めた。6,000点をこえる作品の中から250点の絵を歴史の流れにそって構成、最小限のモンタージュと作文の朗読でまとめた心にしみる鎮魂歌であり戦争告発の映画。

C1761 中国大陸侵略(太平洋戦争への道)
1997/30 カラー 中〜一般 東映
1910年に韓国を領土にした日本は、1932年、中国東北部を占領し満州国を樹立。広がる抗日闘争に、支配者日本は徹底破壊と虐殺で対し、泥沼化した日中戦争打開のため太平洋戦争に突入した。ニュースフィルムや撫順、南京の虐殺を生き残った人々の証言で、中国侵略の実態に光を当てる。

C1663 朝鮮半島 植民地支配の実態
1994/28 カラー 一般 東映
日韓併合により朝鮮半島の本格的植民地支配に乗り出した日本は、朝鮮の人々の民族性を完全に否定する。太平洋戦争終結までの朝鮮人大虐殺や強制連行など、日本人が持つ差別や偏見の意識をさぐる。「日韓併合への道」の続編。


【と】

T0684 東京大空襲
1972/14 モノクロ 一般 東京都映画協会
一夜にして、死者10万人。3.10東京大空襲に遭遇した都民が証言するあの日の地獄。


【に】

C1662 日韓併合への道
1994/29 カラー 一般 東映
日本と韓国・北朝鮮との間には戦後半世紀たった今でも未解決の問題が数多く残されている。明治維新以後、日本がたどった富国強兵、殖産興業の近代化への道は、朝鮮の国家と民族を否定するものであり1910年、遂に日韓併合をむかえる。

C1760 日清・日露戦争 帝国主義への道
1992/26 カラー 中〜一般 東映
後進資本主義国・日本は富国強兵の軍事大国化政策を強行し、アジアの競争国である清国・ロシアを破り、韓国を植民地にした。当時の新聞や写真等により、戦闘の模様、戦争の悲惨、さらに満州侵略へ向かう時代の雰囲気をたどる。

A0244 日本軍国主義
1975/10 カラー 一般 (ソ連邦
前半(5分)で、大戦中の日本軍とソ連の闘い、極東における解放使命を当時の記録フィルムで、後半では、ウクライナコルホーズの現状、子どもの玩具に対する国家の援助の模様を紹介する。

C1165 B1320 にんげんをかえせ
1982/29 カラー 一般 子どもたちに世界に!被爆の記録を贈る会映画製作委員会
監督:橘祐典
「10フィート」運動により買い戻された米軍の未公開カラー原爆フィルムを紹介し、全世界の人々に核兵器廃絶を訴えてゆく。学校教育用として製作された原爆記録映画第一作。

C1754 人間の住んでいる島
1996/32 カラー 一般 「人間の住んでいる島」製作委員会
監督:橘祐典
沖縄本島の北の沖合の島・伊江島反戦地主・阿波根昌鴻(93歳)が、凄惨な沖縄戦と米軍の土地強制収容との闘いを伝える反戦平和資料館を設立して10年。「ヌチドゥタカラ」(命こそ宝)と、基地撤廃を願い闘う島人の心を語り、全国から訪れる人々を励まし続ける阿波根を描く記録映画。


【の】

B0551 ノーモアヒロシマ
20 カラー 高、一般 「ノーモアヒロシマ」製作普及委員会
平和な日々の中で、戦争の苦しみに今も耐えている人々がいる。ことに原爆被害者は敗戦後30年経た現在も言語に絶する苦しみと、死の恐怖におののきながら生きている。この映画は広島で原爆症に苦しむ人々の生の声を取材した。


【は】

D0668 はじけ鳳仙花 わが筑豊 わが朝鮮
1984/48 カラー 一般 幻燈社
鳳仙花は朝鮮の花、ひそかに飛び散る抵抗の唄。炭鉱の地底には戦時中に強制連行された朝鮮人坑夫達の髑髏がるいるいと埋まっている。富山妙子の油絵とリトグラフ連作を映像に捉え、死者達の孤独と悲しみ、そして、恨みの声を聞く。


【ひ】

D1057 ビキニの海は忘れない
1990/62 カラー 高〜一般 「ビキニの海は忘れない」映画製作実行委員会
高知県の幡多高校生ゼミナールの平和学習活動の記録。1954年のビキニ水爆実験で被災した漁船や乗組員の事実確認にはじまり、東京の第五福竜丸展示館へ、焼津へ、長崎へ、沖縄へと平和学習の旅を続ける姿を記録する。

C0384 ヒロシマ原爆の記録
1970/30 パートカラー 一般 日本映画新社
被爆25周年にあたる昭和45年8月、生々しい当時の模様を広く内外に伝え、平和を訴えつづけた広島の記録である。

D0567 多D0196 ヒロシマナガサキ 核戦争のもたらすもの
1982/46 カラー 一般 岩波映画 企画:広島市長崎市
この映画は、科学的な視点から被爆の実態を総合的に描こうと製作された記録映画であり、広島・長崎両市が初めて共同企画した被爆者と医師たちの証言による次代への警告の映画である。昭和57年度優秀映画・スライド選奨優秀映画作品賞受賞。

B0875 広島−長崎 1945年8月
16 モノクロ 一般 コロンビア大学マスコミセンター
1967年11月、かつてアメリカ軍によって持ちさられ「幻の原爆フィルム」と呼ばれていたプリントがわが国に返還された。この映画はそのうち日本政府が公開をはばんでいる「人体への影響」の部分を中心に編集されたものである。

C1550 多C0759 ヒロシマ・母たちの祈り
1990/31 カラー 中〜一般 日本映画新社 企画:広島市広島平和文化センター
1945年8月6日、広島に原子爆弾が投下され、十数万の犠牲者を出した。この映画は、当時撮影されたフィルムを数多く挿入しながら、被爆者の被害の実態と、今日の姿を描く。平和への祈りを、子供を失った母たちの視点から、杉村春子のナレーションが心にしみとおるように訴えかける。


【ほ】

D0449 忘却の海峡
1977/80 カラー 一般 中日映画社
第二次世界大戦中、国家総動員法の名の下に朝鮮半島から強制連行されて三十数年、今も樺太に残された四万三千人の望郷の詩。


【め】

C0791 メコンに銃声が消える日
1975/27 カラー 一般 エヴァプレス
1975年4月30日、サイゴンは解放された。ホー・チ・ミンベトナム民主共和国の独立を宣言してから30年、日本、フランス、アメリカとたてつづけに受けてきた侵略と介入をはねのけたベトナムは、遂に南北統一への第一歩を踏み出した。


【も】

D0814 もうひとつのヒロシマ アリランのうた
1987/58 カラー 一般 青山企画、アリランのうた制作委員会
企画した朴壽南女史が在日・在韓朝鮮人被爆者十数人にインタビュー。朝鮮半島から強制連行され、被爆してから今日までの辛い体験、在韓被爆者が、日本で十分な治療を受けたいと願っても、満足に受けられない現状を切々と訴える。

C1234 もし、この地球を愛するなら
1982/26 カラー 一般 カナダ政府
核時代といわれる今、なぜ、これほどまで核兵器が発達したのか。核爆発が起きたら、世界や人類の被害状況はどうなるのか。もし、この地球を愛し人類の未来を考えるなら、我々は何をなすべきか。核問題の本質を、医学博士ヘレン・カルデコット女史の講演と記録映像の構成で判り易く解明する。1982年米アカデミー賞受賞。


【や】

D0701 焼け跡に青空をみた(子どもたちの昭和史 第4部)
1986/39 カラー 一般 東京都教職員組合日本電波ニュース社
敗戦直後の東京は一面の焼け野原。その中で教師も子どもも民主主義の理想にもえていた。教室での小学生の討論風景、ニュース映画、当時をふりかえる回顧談で戦後教育の出発をみる。


【よ】

D0569 予言
1982/41 カラー 一般 子どもたちに世界に!被爆の記録を贈る会映画製作委員会
監督:羽仁進
35年もの間公開を禁止されていた原爆フィルムが、市民運動によって陽の目を見ることとなった。―このフィルムの中でカメラの前に立つ被爆者たちの眼は、激しく鋭く見る者の魂をえぐる。フィルムの奥から見つめるその眼は、全人類に先立って苦しみを受けた予言者の眼である―。10フィート運動による原爆記録映画第二作。


【れ】

D0605 多D0223 歴史 核狂乱の時代
1983/116 カラー 一般 子どもたちに世界に!被爆の記録を贈る会映画製作委員会
監督:羽仁進
「にんげんをかえせ」〔C1165〕、「予言」〔D569〕に続く10フィート映画運動の最終作品。戦時下でひき起こされた数々の残虐な行為と、広島・長崎以後も執拗に繰り返される核実験や核軍拡の現状を、多くの未公開フィルムから明らかにし、被爆者の惨状と世界的な反核運動を紹介しつつ、核の時代を根底から問う。


【わ】

D0938 渡り川
1994/88 カラー 高〜一般 「渡り川」製作上映委員会
監督:森康行・金徳哲 語り:井川比佐志
四万十川流域の津賀ダムは戦時中、多くの朝鮮人によって築かれた。「幡多ゼミ」の高校生たちは調べていくうちに強制連行された人達の事を知る。そして在日朝鮮人の高校生との交流も始める。韓国へも足をのばし、未来へ向けた友好への道をさぐる。“渡り川”は四万十川の別名。

D0351 われわれは監視する 核基地横須賀
1975/38 カラー 一般 横須賀を映画で記録する会
米第七艦隊の母港であり、出撃基地である横須賀基地で今何がおこなわれているか。横須賀基地撤去のために、風雪をついて八ヶ月もの間監視を続けた記録映画である。